STAFF BLOG

スタッフブログ

架空取引による循環取引・・・その手口と弊社で起こったトラブルの全貌

いつもピーエムジー福岡支店ブログをご覧頂きまして誠に有難う御座います。
福岡支店 支店長の松本です。

 

皆様は『循環取引』という言葉に聞き覚えはあるでしょうか?

 

会社経営者が会社の業績を良く見せようとしたり
営業担当者が営業成績を良く見せようとするための”不正な売上取引”の一つです。

 

以前、このブログ内で営業部の鈴木が記事を掲載しておりますので
こちらの記事をご参照ください。

架空取引による『循環取引』は立派な犯罪です!!! | PMG福岡

平素よりピーエムジー株式会社 福岡支店ブログをご覧頂きまして、誠に有難うございます。 福岡支店 営業部の…

 

こうして以前の『循環取引』に関する記事をご紹介したのは
実際に弊社でも循環取引に関するトラブルが起こったからです。

 

弊社、東京本社のスタッフがその事例について詳細をブログにまとめています。

循環取引及び架空取引、人を欺き金銭を騙し取る詐欺事件の恐ろしさ | 信頼できるファクタリングならPMG|ピーエムジーへ

いつも当社ブログをご覧になって下さり誠にありがとうございます。 ピーエムジー株式会社 営業部の深井でございます。 弊社は昨年11月に巨額の詐欺事件に巻き込まれてしまいました。 内容は銀行・ノンバンク・企業などに対して循環取引・架空取引(私文書偽造なども含め)などの詐欺行為を行い、 …

 

内容としましては、銀行・ノンバンク・企業などに対して
『循環取引』『架空取引(私文書偽造なども含める)』などの詐欺行為を行い、
銀行・ノンバンクなどの会社を騙して資金調達をした企業の実例です。

 

お申込みに至った背景や、決算書上の売掛先一覧、
実際のお申込書など、写真も交えてご紹介しております。

 

 

最終的に、当事者の売掛先からの回答を確認すると
弊社へ提出していた取引先企業などとの契約書や成因書類、
取引先企業の印鑑等のほとんどを偽造していたことが明らかになりました。

 

また、売掛先からの入金も協力会社が振込人名を変えて振込していたということが判明し、
その結果、”架空取引による循環取引”だと発覚しました。

 

今回のトラブルを起こした当事者は、巨額の資金を長期的に
架空取引にて共謀者と資金を回し、
売り上げがあるように見せかけて金融機関から巨額の融資を受けていた疑いがあります。

 

それを踏まえて弊社では、民事・刑事にて調査を進めており、
刑事告訴をする所存です。

 

 

以下、法的責任について詳しく解説します。

 

 

■ 刑 事 責 任
循環取引により、売上を水増ししている企業は
上場企業であれば有価証券届出書に虚偽の記載をしていることになります。

そうなると、「証券取引法」「金融商品取引法違反」の刑事責任が問題となる場合があります。

また、企業内で循環取引を行った担当者についてはその具体性や資金の流れ、
意図と結果によって「詐欺罪」「業務上横領」「私文書偽造」「同行使の罪」などが問題になります。

 

 

■ 民 事 責 任
企業において循環取引を行った担当者に対し、その企業から「損害賠償請求」
取締役に対する「株主代表訴訟」などの民事責任が問題視されます。

また、循環取引に関与した取引先企業も連帯して損害賠償責任を負う場合も考えられます。

 

 

 

これらから言えるように、
循環取引が発覚した場合の法的責任は非常に重いものです。

 

このような詐欺事件は実際に起こってしまいましたが
弊社ではこの当事者、共謀者ともに、断じて許しません。

 

またこうした実際に起こった事例などもご紹介できればと思います。

 

今後ともピーエムジー株式会社 福岡支店を何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

ピーエムジー株式会社 福岡支店
支店長  松本

 

2020.04.03  |  スタッフブログ