芋焼酎の原料減少 ~その影響はどこまで響くのか~
皆さまはじめまして!
いつも弊社のブログをご覧いただきありがとうございます🌸
今回の記事は新入社員、宮崎出身の私、井手が担当させていただきました。
最後までお楽しみいただけますと嬉しいです♪
突然ですが、皆さま晩酌はされますか?
というのも、九州には焼酎酒蔵が圧倒的な数字を誇ります。
国税庁の発表している「令和3年度 都道府県別の製造免許場(単式蒸留焼酎・連続式蒸留焼酎)」数からその数、381(九州の焼酎製造免許場数) / 854(全国の焼酎製造免許場数)。つまり全国にある焼酎製造免許場の44.6%は九州に存在します。
今回は、その中でも九州・沖縄の皆さまにとって身近な『芋焼酎』と『サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)』についてお届けさせていただきます。
みなさんご存知の通り、普段わたしたちが飲んでいる芋焼酎はサツマイモが原料です。
そのサツマイモに今さまざまな問題が起きています。
それは「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」です。
サツマイモ基腐病は2018年に日本で初めて発症が確認されました。
カビの一種がサツマイモに付着して発生する病気で、感染すると葉や茎が枯れ、サツマイモが腐敗する病気です。
感染力が強く、短期間で被害が拡大し、大幅な減収が見られるなど重大な被害をもたらしています。
全国45.8%の生産量をほこるサツマイモ主要産地である宮崎県や鹿児島県。
サツマイモ基腐病を主因として収穫量が大幅に減少しました。
焼酎用のサツマイモはでは、全体の生産量の約47%が失われ、焼酎メーカーの生産量ベースで約3500万本、売上高ベースで約300億円もの市場が失われ、一部販売休止にした国内大手メーカーもいたそうです。
また焼酎以外にもデンプンや加工スイーツなどにも使われているため、多くの影響が出ています。
そこに燃料費高騰も加わり、貯蔵、配送費用の高騰、酒造会社の生産ベース制限や製造中止による売上高減少による資金繰り悪化など、負の連鎖も懸念されてきます。
全国のサツマイモ産地でまん延する基腐病に対して、いまだ効果的な防除法は解明されていません。
特効薬が未だないため、この問題は農家の方に限りません。
卸売業、運送業、製造業、さまざまな業種の方に関係してくる問題だなと私は思います。
私たちは、予測不能な経営悪化や突発的な資金ショートに伴う負の連鎖を防ぐ手助けとして、ファクタリングを含めいろいろなご提案をさせていただけたらと思い、日々勉強させていただいております。
私たちにできることで中小企業の皆さまの課題を一緒に解決できるよう、あらゆる角度からのご提案ができるよう精進してまいります!
猛暑や悪天候のなか頑張っておられる芋生産農家の方々。
対策に奮闘されてる各種団体の方々。
配達ドライバーの方。
そして美味しい焼酎の味を追い求めて日々奮闘されてる酒造会社の方々に。
感謝と敬意の心を胸に今夜も芋焼酎に乾杯!
ということで、以上最後まで読んでいただきありがとうございました!
引き続き2週間に1回のペースで旬な話題を更新してまいります。
引用・参考文献
・PRTIMES 2023.5.19『サツマイモ基腐病から日本のサツマイモを守る』https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000072201.html