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経営者を狙う架空資金詐欺・・年々進化しているその手口とは?

 

平素よりピーエムジー福岡支店ブログをご覧いただき有難うございます。
ピーエムジー福岡支店 営業部の鈴木です。

 

さて早速ですが、皆様は『M資金』という言葉を耳にしたことはありますか?

 

M資金とは、終戦後に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が
占領下の日本で接収した財産などを基に、
現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金のことを指します。

 

M資金の”M”とは、GHQ経済科学局長のウィリアム・M少将の頭文字が定説で、
国家的価値のある事業に携わる大企業の経営者や富裕層などの選ばれた人に限って
特別に斡旋される、数千億円から数兆円ぶ巨額融資の「原資」にあたるもののことです。

しかし実際のところ、M資金の存在が公的に確認された事は一度もありません。
1952年、GHQが接収した資金を全額返金した事を日本政府が明らかにしています。

 

このため、M資金は架空の存在として扱われ、実在性は全く無いとされています。

 

ただ、このような事実があるのにも関わらず、
M資金を含む様々な秘密資金を詐欺で語る手口が存在しているのもまた事実で
過去には著名な企業や実業家がこの詐欺に遭っています。

 

 

その結果、自殺者まで出たため、一般人の間でもM資金という言葉が有名になりました。

 

このM資金の手口は昭和30年代から平成を超え、令和に至るまでの60年以上、
ほぼ同じ手口と内容で詐欺が繰り返されているといいます。

 

 

 

そして先日2020年6月11日、神奈川県警捜査2課は「架空資金を提供する」と偽り
会社役員の男性から1億3000万円を騙し取ったとして、男性3人を逮捕しました。

同課は、男性の被害総額が約32億円に上るとみて捜査を続けています。

 

逮捕された男性らは、「基幹産業育成資金を提供できる」「それに係る費用が必要」と
被害者の男性に説明したそうですが、実在しない非日常的な用語を多用して
被害者の思考を麻痺させる手法はM資金詐欺の特徴が窺えます。

 

 

この他にも、M資金詐欺の手口として政府の代理人を名乗る人物が経営者の元を訪れて
数千億円を融資する代わりに仲介手数料を詐取し、
書類に個人情報の記入や署名・捺印を迫った後、金銭を脅し取る方法などがあります。

 

こうした手口の被害者の多くは、都市の大企業の経営者や役員です。

ただ、中堅企業や地方の企業経営者が標的にならないとも限りません。
コロナ禍で資金繰りに窮している企業は多く、資金が欲しいと誰しもが考えるものです。

 

 

一見、「そんなのあるわけない」と思える詐欺の手口ではありますが、
実際に詐欺を働く加害者は、とても巧妙な手を使って金銭の搾取を試みてきます。

こうした事例は新型コロナウイルス感染症の感染拡大とともに増加しており、
財務省のホームページ上でも「詐欺の可能性がある」として注意を喚起しています。

 

「基幹産業育成資金」と称した勧誘等にご注意ください!

「基幹産業育成資金」と称した資金提供を財務省から…

 

ピーエムジー株式会社では法律に基づいた契約を取り交わし
経済産業省中小企業庁が勧める方法で資金調達のお手伝いをさせて頂いております。

 

『売掛金を活用した資金調達が正当な資金調達手段であることの周知徹底が必要である』

このように「中小企業における資金調達の課題」や「売掛債権の利用促進について」等
経済産業委員会調査室のレポートの中でも正式に公表されております。

 

中小企業庁ホームページのホームページなどでも詳しい情報が掲載されていますので
一読いただければと存じます。

 

 

 

今後ともピーエムジー福岡支店を宜しくお願い致します。

 

ピーエムジー株式会社 福岡支店
営業部  鈴木

2020.06.26  |  スタッフブログ